例題3-2) リスクの所在は、貸借対照表中のどこに確認できるか

確認できません。

とても疲れていたある日、帰りの運転中に誰かを怪我させてしまうリスクは、貸借対照表中には確認できません。保険によって、その賠償金支払いの一部が担保されるポジティブなリスクも、貸借対照表中には確認できません。突然に幸運の女神がやってきて、お年玉や金の斧をくれるリスクも、貸借対照表中には確認できません。先日手を出した先物取引の大きさも、貸借対照表中には確認できません。貸借対照表は資産や負債の大きさを表現しますが、それらを変化させるリスク要因やその大きさについて、必ずしも表現しません。

資産や負債に影響を与える可能性のあるリスクであっても、貸借対照表の記載から把握しやすいリスク、把握しにくいリスク、そこにはまったく見えないリスクがあります。リスクは何らかの別の形で、種類別に、また大きさの順に、まとめられるとよいでしょう。市場で取引されているリスクなら、価格にその一般的な評価が反映されていますが、そうでない「思いもよらないリスク」に思いを馳せることも大切です。
posted by equilibrium at 2002-03-02 | [草稿]例題
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