例題3-3) 資産と負債について、将来のすべてのキャッシュフローを現在価値に割り引くことで評価する、「理想的な」貸借対照表を想起してみよ

資産とは、将来に入ってくるお金を、時間(とリスク)の価格で割り引いたものだと考えます。例えば株式や債券なら、受け取る配当やクーポンと、売却する際に入ってくるお金の合計です。また自宅なら、その分払わずに済む家賃と、処分する際に入ってくるお金の合計です。自分自身なら、将来に稼ぎ出すお金の合計です。負債とは、将来に出て行くお金を、時間(とリスク)の価格で割り引いたものだと考えます。毎月の住宅ローンの返済を割り引いた合計も、衣食住に将来に渡って払い続けるお金を割り引いた合計も、どちらも負債です。

支払う「かもしれない」お金や、受け取る「かもしれない」お金があります。これらは可能性の大きさに応じて、資産や負債を構成すると考えてみます。明日「当たるかもしれない」宝くじは、当たる可能性と当選金額を掛け合わせたものを、一日分割り引いて資産と考えてみます。明後日に部下が「栄転するかもしれない」可能性と、お祝いに奢ってやる支払いを掛け合わせたものを、二日分割り引いて負債と考えてみます。

すべての未来、すべての可能性は、時々刻々と変化しています。すべての「理想的な」貸借対照表は、時々刻々と変化しています。
posted by equilibrium at 2002-03-03 | [草稿]例題
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