例題9-3) 選別の「市場ポートフォリオ」を想起してみよ

複数のリスク資産を組み合わせるのと同じように、複数の選別を組み合わせることによってリスクは低減され、ポートフォリオの効率は上がります。だとすれば、どのように選別を組み合わせるべきか。実際に継続的に行われている選別には、それぞれにそれなりの根拠があるはずです。だとすればその平均像、皆が行う選別のリスクを同じように採用することは、ポートフォリオの出発点として、あるいは中立的な参照点として、意味を持つはずです。

もっとも、「広義の」市場ポートフォリオには、投資も選別も「すべてのリスク」の一部として含まれているはずです。投資と選別ですら、組み合わせることによってリスクは低減され、その効率は上がるからです。明確な区別や定義は難しいとはいえ、投資と直交する「選別にかかるリスクの全体」の概念は、実際の自分のポートフォリオを組み立てる際に役に立ちます。例えば、ETFとヘッジファンドを組み合わせたポートフォリオを模索することは、これに似ています。

数あるヘッジファンドの中でも、リスクに対するプレミアムが大きく、また大きな資金を受け入れることのできるものは、幅広く選別のリスクを組み入れているはずです。また同様の構造を、ファンドがさらに複数のファンドを保有するような形態で実現している例もあります。
posted by equilibrium at 2002-09-03 | [草稿]例題
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